
岩本ナオ著の『雨無村役場産業課兼観光係』という漫画を購入。
フラワーコミック(モロ少女漫画)だけど、気にしてたら人間生きていけない!(笑)
何となく設定がおもしろそうで購入したら、これが大当たりだった!!
彼女にフラれ、都会にもフラれ、雨無村にUターン就職した銀。高校生以上の若者は、銀とスミオとメグの3人だけという過疎っぷり。でも、田舎での青春ライフは想像以上に波乱に満ちているのです(帯の説明文より)
まず、絵が素朴でいい。
人物だけではなく、背景も含めて無駄がない。
淡々とした絵だが、田舎の雰囲気を実によく表している。
魅力的な登場人物も見所の1つ。
都会から戻って来た銀は、不安を抱えながら村に戻ってくるが働くうちに「村のを発展させる!」という目標を持つようになる。
その行動力と熱意は、実に好青年。
それなのに、メグに対する好意をうまく彼女に伝えられず悶々とする。
給食センターで働くメグは、竹を割ったような性格なのに、スミオに対する好意を口にできずに毎日を過ごす。
銀とは軽口をたたける間柄だが、彼の好意にうまく応えられず微妙な関係のまま過ごしてしまう。
スミオは村に1つしかないコンビニでバイトをするフリーター。
目標もなく、毎日をダラダラと過ごすスミオだが、東京旅行をきっかけに何かが変わり始め・・・。
この3人の三角関係(と言っていいのかわからないほど微妙な関係)の描き方うますぎる。
物語は「1年目 春」、「1年目 夏」・・・・と季節ごとに描かれる。
ちょうど『砂時計』に似ている。
しかも、この漫画が連載している漫画は年に3回(!)しか発行しないという。
まさにじっくりしっかり練られた漫画だ。
これらの要素もあって、他の少女漫画の追随を許さない素晴らしい漫画になっていると思う。
味気のないタイトルも読後に見てみると、実にしっくりくる。
老若男女問わず読んでほしい名作。
首を長くして2巻を待ちたい。