
久しぶりに読み終わって、スッキリする本だった。
(あらすじ)
仕事熱心なセールス・マネジャーのマユク。ある日、パソコンがウイルスに感染した。
だがそのウイルスは、大事なファイルを壊すわけでも、機密情報を漏らすわけでもない。真っ白な画面に一文のメッセージを映し出すだけ。
その日から、彼の人生が一変する。
ことあるごとに仕事の邪魔をするウイルスに苛立っていたマユクだが、次第にウイルスからのメッセージを頼りにしていることに気づく。
そして、忘れかけていた大切なものを取り戻していくのだった。
あらすじだけを読むと、よくある自己啓発っぽい話に思える。
ただ、類書と違うのは、物語の途中で、マユクのPCに感染したウイルスが絶妙のタイミングでメッセージを映し出してくれる点だ。
そのメッセージと物語がうまくリンクしているので、読みやすく、メッセージが頭に残りやすくなっている。
特に、自分は「じぶんコーポレーション」のCEOで、株主(家族や上司、部下など)を幸せにすることで上がる株価チャートという考え方が面白かった。
仕事になれば嫌になるほど予定を守り、嫌でも積極的にやるのに、じぶんコーポレーションの株主との約束になるとなかなか守れない。
究極的には、誰のために「じぶんコーポレーション」のCEOである自分は仕事をしているのか?
マユクが少しずつ、日々の生活の中で「じぶんコーポレーション」を意識していくことで、状況が好転していく。
決して順風満帆ではなく、2歩進んでは1歩戻るような物語の展開の仕方も飽きさせない。
読みやすい翻訳で、薄さもちょうど良いので、僕は1時間もかからず読んでしまった。
最近、仕事の慌ただしさや、中小企業診断士の勉強で余裕がなかったが、立ち止まるきっかけをくれた。
まずは、明日の仕事の昼休みに、嫁さんと行く約束をしていたピザ屋の予約を入れて、帰りに気分を変えてカフェで勉強しようと決めた。
何度も読み返したくなる良作で、オススメだ。